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第2回、映画「立候補」

ぽれぽれ東中野で観てきました。6月29日より公開中の映画、「立候補」。


映画『映画「立候補」』予告編 - YouTube

 

本当は渋谷で「選挙2」を観るつもりでしたが、公開が今週の土曜日からだということに前日に気づき、急遽「映画.com」のこの記事を見て、「立候補」を鑑賞することにしました。先日「選挙」を拝見した直後でもあり、同じ題材でどのように違った作品になっているのかに興味がありました。

 

この映画は、2011年の大阪府知事、市長同時選挙において、「非有力候補」とされた立候補者たちの活動にスポットを当てたものです。実際には、この映画のポスターにもなっている(現在は参議院議員選挙中なので顔の部分が隠されている)マック赤坂氏を中心に追ったドキュメンタリーです。また、作中では、この選挙には立候補していないけれど、外山恒一氏や羽柴秀吉氏もコメントも紹介されています。

 

チケットを買ったときに「本日は満席になります」と予告されたとおり、劇場内は満席で、後ろにはパイプ椅子が補助席として設けられていました。満席の劇場で映画を観るのは、2007年の「靖国」以来かも知れません。

 

映画を鑑賞して特に印象に残ったシーンは、

①投票日の前日、橋下徹氏の最後の演説会の真横で、マック赤坂氏が演説を始めて橋下氏の支持者から「帰れコール」を受けるシーン

②この選挙後に秋葉原で行われた、別の選挙でのマック赤坂氏の演説で、某有名政党の支持者から罵声を彼が浴びせられ、支持者とマック氏の息子が口げんかするシーン

 の二つです。

 

候補者本人の政策や人柄は言うまでもなく素晴らしいのかも知れません。しかし、彼らを支持しているからと言って、他にたくさんの仲間がいるからと言って、対立候補に「帰れコール」を仕掛けたり、「売国奴」と呼んだり、中指を立てることが正当化されるのだろうか?僕はそこにいやーなものを感じました。

 

この、相手に近いところに行き、相手のいやーな部分をえぐり出すというところが他の映画に似ているなと思いました。

サシャ・バロンコーエン氏の「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」です。

マック氏が意図してそのような行動をしているのか、この映画の藤岡利充監督が意図して仕向けたのかは分かりませんが、この映画は「コメディ映画」です。マック氏の突飛な行動で観客を笑わせておいて、観客が映画にのめり込んだところで「いやーなもの」を見せて考えさせる類の映画です。

 

マック赤坂氏の演説の他にも、あいりん地区の住人へのインタビュー、某有名政党の支持者の、右翼団体と見まごうような有様など、見所がたくさんあります。一見の価値ありです。!!

 

映画「立候補」ポレポレ東中野で連日19時から上映されています。また、下北沢トリウッドでも7月12日まで上映されています。こちらは連日13時からです。

 

 初めての映画の感想でしたが、いかがだったでしょうか?ご意見ご感想をお待ちしています。今週末には「選挙2」も観に行く予定です。