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ブルーベルベット(1986年)

ブログ再開第一弾は、デヴィット・リンチ監督の「ブルーベルベット」です。


BLUE VELVET - Trailer ( 1986 ) - YouTube

監督・脚本:David Lynch

製作:アメリカ合衆国(1986年)

メインキャスト:Isabella Rossellini, Kyle MacLachlan, Dennis Hopper

時間:120分

 

 既に何度も読み返している町山智浩氏の「〈映画の見方〉がわかる本80年代アメリカ映画カルトムービー篇 ブレードランナーの未来世紀」で取り上げられている本作。いくら名文家の町山氏の文章でも、やはり映像を見ないとなかなかイメージしにくいということで、ようやく鑑賞。

 

 結果としては、既にツインピークスを観ていたこともあって、あっという間の2時間だった。なんといっても、ツインピークスでクーパーを演じていたカイル・マクラクランがここでも主演しているので、親近感が持てました。

 

 物語の発端が草むらに落ちている「耳」であったり、赤い部屋がメイン舞台となったり、デニス・ホッパー演じるフランクがブルーベルベットを口に含みながら赤ちゃんプレイを強要する男だったりと、リンチワールドを本作でもたっぷり楽しめます。

 

 中でも、物語の最終盤で現れる立ったままの死体が僕の脳みそのしわにしっかりと焼き付けられました。まるで生きているかのように直立しているものの、その頭を銃弾が貫いており、辺りには脳みそが散乱している・・・。まるで死と生の境界を体現したかのようなその姿が非常に印象に残りました。前出の町山氏の本によると、この遺体のイメージはある有名な画家の作品にヒントを得ているようです。

 

 ストーリーが分かりやすいので、難解という印象を持ってしまいがちなリンチ作品の中でも比較的観やすいのではないのでしょうか?

 

 おすすめです!!